誰かお願いつかまえて
第7章 家庭崩壊……?
――
「こんにちは」
由香梨について私が営業部のフロアに戻ると岡崎さんも川端も仕事に戻っていた
(気まずいな……
でも仕事以外で関わらないでって言っちゃったし、川端のが気まずいよね…)
仕事は仕事!
これは私の信条である。
「私、部長に用があるから行くね」
私の肩をポン、と叩いて行ってしまう。
私が座ると南ちゃんがかけてきた。
「あああの!今の方、どなたですか?!」
目がキラキラしてるよ……まぁ由香梨美人だしな
『私の同期の柏木由香梨だよ。部長に用があるみたい……
美人でしょ?』
つい自分のことのように自慢した私に南ちゃんがコクコクと頷く。
「幸村さんと2人で歩いてると宝塚みたいです!!」
いやいやそれは言い過ぎだろうよ……
そう思いながら由香梨の方を向く。
ストレートの長く綺麗な黒髪。薄めの唇と切れ長の瞳。
話す前はキツイ性格と間違えられやすいけど、とても優しい。
私と同じくらいの長身でスラッと長く細い手足。
思わずため息をついてしまうくらい…
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