誰かお願いつかまえて
第7章 家庭崩壊……?
「ただ今戻りましたー」
『お疲れ様です』
川端がちょうど行った後に岡崎さんが帰ってきた。
(さて、集中集中!!)
「…ねぇ、幸村」
『ひゃっ!』
いきなり耳元でなんなの!?
昨日から言ってるけど、近すぎるって!!
「ここ、間違ってるよー?」
肩に手を置いて、もう片方の手で液晶の一部分を指す岡崎さん。
口調こそいつもと同じヘラヘラした感じではあるけど、きっと意地悪く笑っているに違いない…!!
(ふ、振り向いたらだめ!!近すぎるから…)
『あ、本当ですね!!
ありがとうございます!!』
すぐに修正しようとすると、液晶にあった指が私の首筋を撫でる。
『っひゃん!な、なにしてんですか!岡崎さん!!』
スッと指が離れた。
「ん?間違えたお仕置き?」
(お、お仕置きぃ??)
当然のような顔をする岡崎さんに驚いて、空いた口が塞がらない。
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