誰かお願いつかまえて
第6章 ペットでもいいから
『……っ! 見てたの!?』
…しまった
「…」
俺が黙っていると幸村は無理やり手を振りほどいて、俺から距離をとった。
『……川端には関係ないから』
「っ!」
やめてくれ
そんなふうに睨むのは――
『岡崎さんは、あんたと違って私が辛いときにそばにいてくれたの!!
励ましてくれたの!!
あんたみたいに無理やり連れ出したんじゃない!
あんたみたいに……!!』
なんで、お前が泣くんだよ…
『……もう、仕事以外で関わらないで』
そう言って幸村は出ていってしまった。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える