誰かお願いつかまえて
第6章 ペットでもいいから
幸村の最寄り駅で降りて歩き出したところで洋菓子店が目にとまった。
(買っていったら食べるかな……)
ここ数日で痩せたと南が言っていたから、食欲もないかもしれないが
アイツが好きなチョコレートなら食べる気になるかもしれない。
チョコレートとクッキーの箱が入った紙袋を手に歩いていくと、マンションの前に見知った車が止まっている。
少し遠くからでもそれが岡崎さんの車だということは分かった。
(岡崎さんと来る時間かぶるなんて…)
なんとなく幸村と2人で話がしたかったからそのへんを歩いて時間をつぶそうかと思ったとき………
『…、…ありがとうございました!……。…』
アイツの声がした。
岡崎さんの車から幸村が降りてきた。
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