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君は少しも悪くない。たぶん

第5章 100年先の、愛



「ニノ…」

潤くんが、俺を抱き締めながら言った。


「俺…俺だったら、」

「カズのこと、大切にする」


震えならがら、泣きながら、戸惑いながら。


「泣かせねぇから。カズのこと」

そう言う潤くんも、号泣していた。

単純に嬉しくって

ただでも、俺の口は天の邪鬼だった。

「前の人も…そんなこと言ってた」

「今は俺の事だけ考えてろ」
いつもより、強い口調で言われた。


「100年先の愛なんて、簡単には誓えないのにね」

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