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sugar-holic

第15章 オトコゴコロ

亮くんはまじまじと私を見た後、顔を横に背けて笑い出した。

「おねーさん、面白い」

「そう?」
 
「うん、サイコー」

ひとしきり肩を震わせて笑ったら

「それで、どうします?ビールもありますよ?」

そう言ってニッと笑った。

「せっかくだから、オススメのカクテルにする」

すると、亮くんが私をじっと見て

「おねーさん、お酒強そうだね」

「そこそこね」

くすっと笑いを浮かべた。

お酒弱かったら、1人で飲みに行ったりしないんじゃない?

「だったら、ロングアイランド・アイスティーはどうですか?」

アイスティー?

「それ、お酒?」

「オススメですよ?」

亮くんはいたずらっ子のような笑顔を浮かべた。

「じゃあ、それで」

「ありがとうございます。サイドメニューはいかがですか?」

「ん~、オススメは?」

「チーズは好きですか?」

「うん、好き」

「フルーツは?」

「程々にね」

「では、こちらは?」

メニューを指差して、オススメを教えてもらった。

「じゃあそれで」

「かしこまりました」

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