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2時22分

第1章 テレビ

ほんのりピンク色のユリの唇が、俺を誘う。
あと数センチ近づけばキスできる。
キスして、舌絡ませて、押し倒して、ユリのアソコに俺の股間をグリグリ押し付けたいっ…!
だけど……。


俺はユリのすぐ背後にあるベッドに視線を移した。
このままではベッドでエッチができない…。


『別にベッドじゃなくてもいいじゃん』


頭の中に、誰かの声が響く。


いやいや、あんなものが側にいるってのに気持ちよくエッチなんてできねぇよ…。


『でも今エッチ拒否したらユリに一生エッチさせてもらえないかもしれないよ?』


そ、それは困る…!!


『だろ? こんないやらしい身体した女抱かないなんてもったいない…』



「あんっ…」

「?」


ユリが突然、甘い声を出した。
いや、俺まだ何もしてねぇよ??


「やだ、もうっ……ハヤトったら……いきなりそんなとこ……ンッ、だめぇ…」


俺に寄りかかりながら身体をピクピクさせるユリ。
ユリは気持ちいいのか、目を閉じて集中している。


よく見ると、足を崩して座っているユリの背後に孫の手が見える。
痒いところに手が届く、あの孫の手がなぜここに?



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