
お嬢様♡レッスン
第115章 別離の刻(わかれのとき)
二人には幸せになって欲しい。
心からそう思う。
「私が日本に帰っても、ちゃんと素敵な人を見つけて恋をしてね?」
綾芽がそう伝えると二人は首を横に振った。
「どうして…?」
「僕にはフレデリクが居る」
「僕には兄さんが居てくれる」
ロートマン兄弟は同時にそう言った。
「僕らの間に入れる女性は君しか居ないんだよ?僕達が愛せる女性は君だけ。…でも、そうだな…。もし、君と慎吾の間に女の子が生まれたら…」
「僕、お嫁さんに貰ってあげてもいいけど?」
「狡いなフレデリク。先に言わないでよ」
ウィリアムは言わんとしている事をフレデリクに先に言われてしまい、片眉を吊り上げる。
「だって、兄さん。”先に言ったもの勝”って言葉があるじゃないか」
「まあね。先にフレデリクに言われてしまったけれど、もし、僕らの間に入って来れる女性が君以外に居るとしたならば、それはきっと君の娘さん以外には考えられないよ」
「え…?でも、女の子が生まれるかどうかは分からないし…」
「生まれるまで、慎吾と頑張って貰うよ?」
「ええ!?」
「そうだ。うん。慎吾に言っておこう。『お嬢さんを僕に下さい』って」
「ちょっと気が早いんじゃない?まあ、兄さんは年も年だものね。焦る気持ちは分かるけど」
「言ったね?フレデリク。僕は年をとっても、女性を喜ばせる自信はあるよ?まぁ、それまではお前をたっぷり可愛がるけどね」
心からそう思う。
「私が日本に帰っても、ちゃんと素敵な人を見つけて恋をしてね?」
綾芽がそう伝えると二人は首を横に振った。
「どうして…?」
「僕にはフレデリクが居る」
「僕には兄さんが居てくれる」
ロートマン兄弟は同時にそう言った。
「僕らの間に入れる女性は君しか居ないんだよ?僕達が愛せる女性は君だけ。…でも、そうだな…。もし、君と慎吾の間に女の子が生まれたら…」
「僕、お嫁さんに貰ってあげてもいいけど?」
「狡いなフレデリク。先に言わないでよ」
ウィリアムは言わんとしている事をフレデリクに先に言われてしまい、片眉を吊り上げる。
「だって、兄さん。”先に言ったもの勝”って言葉があるじゃないか」
「まあね。先にフレデリクに言われてしまったけれど、もし、僕らの間に入って来れる女性が君以外に居るとしたならば、それはきっと君の娘さん以外には考えられないよ」
「え…?でも、女の子が生まれるかどうかは分からないし…」
「生まれるまで、慎吾と頑張って貰うよ?」
「ええ!?」
「そうだ。うん。慎吾に言っておこう。『お嬢さんを僕に下さい』って」
「ちょっと気が早いんじゃない?まあ、兄さんは年も年だものね。焦る気持ちは分かるけど」
「言ったね?フレデリク。僕は年をとっても、女性を喜ばせる自信はあるよ?まぁ、それまではお前をたっぷり可愛がるけどね」
