
お嬢様♡レッスン
第122章 【番外編】秘書のお仕事Ⅰ
葛城の結婚式当日。
担当上司と共に東乃宮邸の門を潜る秘書達。彼女達はその規模に心底驚いた。
「………!!(規模が違い過ぎる…。流石、世界的に名だたる日本の大企業のトップのお邸…)」
「橘君?どうしたのかね?行くよ?」
そう言って橘担当の重役は先を歩いて行く。中小企業とは言え、やはり副社長ともなれば、このような場でも落ち着いていられるのだろうか。
そんな事を思いながら、橘は上司の後を追い掛けた。
上司に代わって受付を済ませると、会場である庭の一角に案内される。
テレビや雑誌・新聞等で見かける顔もちらほら見受けられた。
日本の著名人だけではなく、外国人の姿も多い。
付き合いのある企業の代表や、大使等であろう。
まるで皇居で行われる園遊会さながらである。
こんな場に自分が居て場違いではなかろうかと不安が橘の胸を過った。
「橘君、葛城さんは我々の働きを認めて下さり、今日、この場へ呼んで下さったんだ。我々はれっきとした招待客。堂々としていなさい」
不安そうな橘に上司がそう言って声を掛けてくれる。
そうだ。
この場にいるのは、葛城自らが招待状を持参し招いてくれたのだ。
上司の伴としてではなく、自分も招待客として。
本部で働く父でさえも、招待されていないと言うのに。
それが橘の自尊心を擽る。
しかし、会社の代表としてだけではなく、橘家の代表としてもきちんとしなくては。
橘はそう思い気を引き締めた。
担当上司と共に東乃宮邸の門を潜る秘書達。彼女達はその規模に心底驚いた。
「………!!(規模が違い過ぎる…。流石、世界的に名だたる日本の大企業のトップのお邸…)」
「橘君?どうしたのかね?行くよ?」
そう言って橘担当の重役は先を歩いて行く。中小企業とは言え、やはり副社長ともなれば、このような場でも落ち着いていられるのだろうか。
そんな事を思いながら、橘は上司の後を追い掛けた。
上司に代わって受付を済ませると、会場である庭の一角に案内される。
テレビや雑誌・新聞等で見かける顔もちらほら見受けられた。
日本の著名人だけではなく、外国人の姿も多い。
付き合いのある企業の代表や、大使等であろう。
まるで皇居で行われる園遊会さながらである。
こんな場に自分が居て場違いではなかろうかと不安が橘の胸を過った。
「橘君、葛城さんは我々の働きを認めて下さり、今日、この場へ呼んで下さったんだ。我々はれっきとした招待客。堂々としていなさい」
不安そうな橘に上司がそう言って声を掛けてくれる。
そうだ。
この場にいるのは、葛城自らが招待状を持参し招いてくれたのだ。
上司の伴としてではなく、自分も招待客として。
本部で働く父でさえも、招待されていないと言うのに。
それが橘の自尊心を擽る。
しかし、会社の代表としてだけではなく、橘家の代表としてもきちんとしなくては。
橘はそう思い気を引き締めた。
