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未知夢

第6章 空間

 徐々に、3つの動きが目まぐるしくなる。


 グィングィンと大きく回転を始めた。


 繁は重くなった足を必死に動かし、前に進もうとする。


「ヒィ……ヒィ……くそっ!!」


 体に力が入る。


 何度も腕を大きく振る。


「俺の夢……人生を変えてくれ!!」


 繁は力一杯、前方に向かって飛び付いた。


 グンと、3つの物体に近寄った。位置はすでに手首の辺りにある。


 だが、それもどんどん前に進んでいる。


「うりゃっ!!」


 繁はある物を掴んだ。


 と、言うか、それしか掴めなかった。


 それは……。


 緑色の石だった。


「違う!! こんなもん欲しくない!!」


 繁は石を捨てようとしたが、すでに女体と札束は目の前から消えていた。




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