無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「やめろって!!　社員達の前だぞ!!　話は本当なんだ、実話なんだ。もちろん、彼女は合鍵なんて持ってない」


「お前、思い出せよ。前日に酒飲んで酔った勢いで誘ったんじゃねぇの？　それしかねえだろ」


「いや、俺はその時、飲んでなんかいない。むしろ、飲んでたのは由佳里の方らしいんだ」


　繁の頭からいくつもの「？」が飛び交う。それどこれか、胸がムカムカとしていた。


「滝、理解しなくてもいいから聞くだけ聞いてくれ。それまでの関係はお互いは顔見知り程度で付き合ってもいなければ友達って感じでもなかったんだ。俺はアパートで一人暮らししてた。もちろん、当時はここでバイトして親の仕送りで生活していた。彼女なんてつくる余裕も器量もない」


「お前のそのウザい話、長くなるか？」


「少しな……で、あの日はバイトが忙しくてフラフラで帰ってきたんだ。俺も疲れて銭湯も行く間もなかったんだ」


「はぁ？　じゃあ、お前洗ってない自分のナニで由佳里をむさぼった？　やらしぃ〜、お前絶対、由佳里のパンツ持ち帰って、クンクンしたんだろ」