ネムリヒメ.
第2章 目覚め.
「っ…やぁぁ…んんっ」
彼の止まらない愛撫にカラダが火照り腰が浮く
熱い吐息を漏らすアタシの唇を親指の腹で弄びながら、彼は鋭く艶やかな視線で見下ろした
「きのう抱かれた男のコト忘れるなんて…」
えっ…!?
今 なんて…
ドクリと心臓が嫌な音をたてた
頭の中が再びパニックを起こしだす
しかしそんなアタシをよそに彼は再び唇を塞ぎ、アタシの脚へと手を伸ばした
「んんっ…‼」
バスローブの裾を割って入ってきた彼の手に太ももをツーっと撫でられ
ビクリとカラダが跳ねあがって声が漏れる
「ふ…ぅん…んんっ…」
その声さえも絡めとるような濃厚なキス
深くて激しいキスに だんだん頭の中がボーっとしてくる
……なんだろう
…この感覚……
…前にも…
「っ…!?」
その時 脳裏をなにかが過った
…ベッドで誰かに抱かれているアタシ
重なりあう肌と肌…
絡み合う熱い吐息…
いくつかのシーンが鮮明にフラッシュバックする
そして…
アタシを快楽へと誘うのは…
っ…!!!
…頭の中と、
目の前の彼の顔が
ゆっくり重なった
アタシ…きのう…
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