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ネムリヒメ.

第5章 シャンプーとアイスクリーム.








そして一瞬で、彼の顔からスッと笑顔が消える




「ひゃぁっ…ん!!」



その時、葵くんに耳を舐められアタシの口から一際大きな声が漏れる


アタシが耳が弱いコトを察したのか、クスリと笑いながら耳たぶに歯を立てる葵くん


「ッ…葵…っく…んゃっ」


声をあげ、顎をのけ反らせビクビクと身悶えるアタシの腰に手を這わし、彼の手がタンクトップのなかに滑り込んだ…



…その時だった








ゲシッ!!






例のごとく、小悪魔的な笑みを浮かべた聖くんの飛び蹴りが見事に横から葵くんのオシリにヒットする



「…ったぁ!?」



眉間にシワをよせて、驚いてアタシから身を引く葵くん


彼の腕から解放されて、扉づたいにその場に崩れ落ちるアタシ



そして、葵くんが驚いて振り返った先には…


笑っていない瞳で素敵な笑顔をつくる聖くんの姿があった





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