
凍夜
第4章 カタルシス
私の目に映ったものは、三人の青年と、地面に転がる四人の少年たちだった。
「マサシ、オソカタ!」
「ハヤク、ハヤク、」
三人の青年は日本語ではなかった。
みたところ東南アジア系だった。
「リナ、こいつらだろ?悪さしたのは。」
マサシが私に振り返って訊いた。
私は、ゆっくりと前に歩いた。
そして、地面に転がる少年たちを凝視した。
少年たちは、殴られたせいなのか顔が腫れ上がりぐったりしていた。
顔の識別が、難しかったけど私は必死で確認した。
懐中電灯を一人ずつ照した。
間違いなかった。
施設にいた少年たちだった。
