
凍夜
第3章 花
「俺が銀さんに、女たちを預けるのは、銀さんだって得な話だろう?潤ってるんだろう?ダイアは!」
「勘違いするな、レイジ!うちの店は働きたい女が沢山いるんだ。そんなブローカーまがいの事は俺には関係ない。レイジ、女のおかげで儲ける商売だ。もう少し女の気持ちを考えてやれ!」
「同じ穴のムジナだろう?銀さん。俺たちは女転がしてナンボのショーバイだ。キレイごと言わないで欲しいね?」
「バカ野郎!女フロに沈めて得意になってんじゃねぇよ。俺は俺のポリシーってのがちゃんとあるんだよ、女をなめるんじゃないぞ!」
銀さんはレイジに、同じ穴のムジナと言われた事がよっぽど腹が立ったと見えた。
レイジは、自分の客を身ぐるみ剥いではダイアモンドを紹介するのだ。それは昔かららしい。
