
先輩とは真逆です
第4章 やはり僕の先輩への気持ちは間違っている。
「ん…?」
目を開けると見慣れない天井に驚きながら起き上がる。
すると僅かに泣き声が聞こえてきた。
「夏樹…ごめっ…ぅ」
「……洋一さん?」
「夏樹!大丈夫?」
奥から洋一さんが走ってくる。微かに目元が赤い為、さっきの泣き声は洋一さんのだろう。
「大丈夫です」
「よかった…倒れる前の事は覚えてる?」
「ち、痴漢にあって…洋一さんが助けてくれたところまで…ありがとうございました」
「いいえ。とりあえず俺の家に連れて来ちゃったけどよかったかな」
あの時見たのとは大違いのキラキラの笑顔で話してくれる。僕はその笑顔で安心できた。
「迷惑掛けてすみません」
「迷惑じゃないよ。それより…なんで俺を避けてたの?」
「うっ…それは…」
洋一さんといる時に感じていたドキドキは今でも鳴り響く。ただやっぱり自分で分かってない気持ちを本人に言うのは躊躇いもある。
「あの…考えがまとまってからでいいですか?」
「うん、分かった待ってる」
目を開けると見慣れない天井に驚きながら起き上がる。
すると僅かに泣き声が聞こえてきた。
「夏樹…ごめっ…ぅ」
「……洋一さん?」
「夏樹!大丈夫?」
奥から洋一さんが走ってくる。微かに目元が赤い為、さっきの泣き声は洋一さんのだろう。
「大丈夫です」
「よかった…倒れる前の事は覚えてる?」
「ち、痴漢にあって…洋一さんが助けてくれたところまで…ありがとうございました」
「いいえ。とりあえず俺の家に連れて来ちゃったけどよかったかな」
あの時見たのとは大違いのキラキラの笑顔で話してくれる。僕はその笑顔で安心できた。
「迷惑掛けてすみません」
「迷惑じゃないよ。それより…なんで俺を避けてたの?」
「うっ…それは…」
洋一さんといる時に感じていたドキドキは今でも鳴り響く。ただやっぱり自分で分かってない気持ちを本人に言うのは躊躇いもある。
「あの…考えがまとまってからでいいですか?」
「うん、分かった待ってる」
