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先輩とは真逆です

第3章 いじめは辛くて

数分後、先輩が走って来た後ろには高捺先生が来ていた。


「話は聞いたよ。家教えてくれたら送るけど…その足じゃ家でも辛いでしょ?」
「いえ、大丈夫です…多分」
「俺ん家来なよ!一人暮らしだから平気だよ?しかも学校近いし」
「いやでも…!」


先輩の家に行くって、そんな悪いこと出来ない…!


「まぁ夏樹君家に行ったら余計迷惑だし…洋一よろしく」
「りょーかい。任せて!」
「え?ちょ、うわぁ!?」


先輩にお姫様抱っこ?をされ連れてかれる。

顔が近い…こう見ると女が惚れるのが納得いくかも。格好良いい。


「佐藤君さ、凄く軽いねー」
「そうですか?」
「うん。…ねぇ俺も"夏樹"って呼んでいい?俺のことも、洋一でいいから」
「わかりました…洋一さん」


しばらくすると駐車場に着いてしまった。慣れた手つきで鍵を開け、僕を乗せる。


「色々すみません…」
「いいよー!ところで…洋一の家ってどこだっけ?」
「えっ!?この前教えたばっかりじゃん」


大丈夫…かな?

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