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先輩とは真逆です

第3章 いじめは辛くて

「………ん?」


再び目を開けると明るい蛍光灯とカーテンが見え、保健室だと分かる。
起き上がると身体中に激痛が走った。


「いっ…たぁー」
「大丈夫佐藤君!?」


声の方を見ると、何故か先輩がいた。


「な、んで…?」
「一緒に帰ろうかと思って教室に行ったら、女達が倒れてるって教えてくれてさ」


その女達とはあの五人だろう。凄く裏表が激しいなぁ…


「すみませ…ぃった!」
「大丈夫!?…誰にやられたの?」


少し動くだけで痛みが走る。目を瞑っていたからか、意識が薄れていたからか、こんなに痛くなっているとは思わなかった。

とはいえ誰に、なんて聞かれて本当の事言ったらもっと酷くなるよね…?


「平気です…ありがとうございました」


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