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conqueror

第2章 玩具

彼は車のハザードを出して停めた。

そして、私の方を見つめた。

私は、歩道に人がいたらどうしようとか、そんなことをチラッと思ったけれど、どうすることもできず、彼の手に押さえられたまま、達した。

快感に打ち震える体から、力が抜けていく。

そして、全身へと快感が波紋のように広がっていった。

「あぁ。」

脱力した口元からも、溜め息のような声が漏れる。

ゆっくり目を開けると、彼と目が合った。

ずっと、私を見つめていてくれた。

それだけで、嬉しさと恥ずかしさが、あふれていく。

得も言えぬ感情が、湧き上がる。

もう一息、声が出ると、体中の火照りが少しずつ、緩やかになってきた。

「ぼくが見てるのに、激しく逝ってたね。恥ずかしくないの?」

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