
山岸君と照井君
第34章 結婚式―――……
やれやれ…と…
結局…米屋が俺に説明してくれたが…
その間…岳心さんは、面白くなさそうにコーヒーを飲んでいた…
「はぁ……未婚で…出産…
なんか…複雑な事情の女性っすね―――――…
やべぇなぁ…何着ていこう…
米屋はど〜すんの?」
俺は、招待状を見ながら…日程と場所を確認する―――…
「私は―――「米屋は…呼ばれてないんだよ…」
え―――――――…
一瞬……凍りつく雰囲気に…
空気を読んだ米屋が…
ハハハっと笑った――――…
「山岸家では…私は…奇人の疫病神ですからね…
今は、岳心さんのビジネスパートナーですが…
それだけですから…」
俺に招待状を渡したときの…岳心さんの苛立ちが……
なんとなく解った――――…
