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山岸君と照井君

第30章 背中合わせ―――……

「――――…山岸君の家に来た…不法侵入者を退治しようとして――――…ケガをした…って…


本当に…危なかった所を勇敢に立ち向かったって―――…


で、撃退したらしいじゃないか!


犯人は、逃げたって…」





あらがち間違ってはいない…



苑心の両親は金銭目的の侵入として扱いたいのだと…


真意が伝わってきた―――…






「―――…父さん…母さん…

話があるんだ―――――…
いいかな?」




俺は、今回の件と――――…



俺の事と…苑心の事を…



隠さず話そうと決めていた――――…






俺を…軽蔑するかもしれないし…



産んだ事を後悔するかもしれない――――――…




それでも…



俺は、今の俺自身を知ってほしかった――――――…




父さんと母さんは顔を見合せ…頷きながら近寄る――…




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