山岸君と照井君
第15章 恋人?――――……。
「――…空を…見上げるなんて―――…最近してないかも…」
「なんじゃそりゃ…
でも!山岸って…早寝早起きってイメージだからな!ありえる!!」
久しぶりの夜空なのか…
山岸は、じ〜っと…見上げている…
「――…僕は…お子様か?バカにしてないか…?」
「いや…何となく…」
俺は…山岸の濡れた髪に触れる…
「風邪引くぞ…」
「あ―――…だな…」
「乾かしてやるよ―――…」
「自分で出来る…」
「俺が…してみたいの」
変なやり取りをしてしまったが…
山岸は、笑いながら俺にドライヤーを渡す…
「強風は嫌いだ!!優しい風でゆっくり乾かせ!!」
「はいはい」
変なこだわりだなぁ…とか…思ったが…
山岸らしくて……
笑えた――――――――…
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