
山岸君と照井君
第12章 別世界―――……。
「まっ…それは…置いといて――――…
95点以上だったら、何かプレゼントしてあげるから!デートしような!」
麟太郎さんは、頑張れよ!っと…書斎を出ていく―――…
僕は、いつもの様に外まで出て麟太郎さんを見送る…
車に乗り込む前に…麟太郎さんに、また抱きしめられたが…
「だから…苦しいですよ」
と、お約束の様にツッコミをいれて…離れた―――…
「苑君、次からこの香水やめるね…じゃぁ、またね…」
と、車に乗り込み走り去る麟太郎さんを見送った―――…
香水…変えても―――――…
僕は、麟太郎さんの臭いは好きにはなれそうにない…
「――――…やっぱり…照井君がいいかも…」
僕は、照井君の香りを思いだし…瞳を閉じた――――…
「なら…今すぐハグしてやろ〜か?」
