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山岸君と照井君

第12章 別世界―――……。


「で、うちの母さんの弁当は口にあったのか?」



照井君は、僕の顔を覗きこみ…ニヒヒっと笑った…




ため息顔より――――…



照井君は、笑顔が似合う





「ああ!美味しかった!!
照井君は、幸せものだな!お母様が料理が上手くて!!」




そうか?と、照れているのか…頭をポリポリとする…


不思議だが…照井君の仕草は、多種多様だ…




お母様の…味か……



濃い目の味で……ご飯が進む…


少し…多目のご飯が…蓋でつぶれてて…


不恰好―――――――…



「…兄たちは……母の料理を食べたことが有るのだろうか…」




ふと――――――…


二人の兄たちを思う…







皆…忙しい……か…





僕は、少し……


照井君との距離を縮めた――――――――…




「ん?どうした?沢山食って…眠くなったか?」






「――――…?

――――――ん〜なのか?」




自分でも…何故…距離を縮めたか…解らなかった…






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