山岸君と照井君
第8章 特別―――…。
「――…いや…もう、何もね〜よ…」
あ〜あ…もうバイバイかぁ…
俺は、山岸を引き留める理由が思いつかず…
ため息をつく―――――…
「じゃぁ、帰ろう!」
山岸は、俺の左に立つと…駅を指差した…
「―――…あ、じゃぁ!せめて!!送らせろ!」
「――――…はぁ?何で?」
で…ですよね〜?
意味…解んないよね〜?
女子ならともかく…
男に送られる…男……って…
「――…まっ…いいか…」
「いいの!?」
「ああ…別に構わんが…」
こりゃまた…あっさり承諾しやがって――――――…
ま〜…ここで、女子ならモジモジして…そっから長い駆け引きうんぬんがあるのだが……
さすが…男子…
アッサリ!!
つ〜か…駆け引き以前の問題なんだがな……
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