
山岸君と照井君
第7章 以上―――…。
「けしからん!!また、僕を置いて走り去るとは―――…」
不安と落ち着かない気持ちが口を吐いて出た――――…
「置き去りにしてね〜よ!!って…山岸…スッげぇ…不細工になってんぞ顔…?
頬っぺた膨らまして機嫌悪くするのやめろって……
俺は、可愛いと思うけど…一般的には……引くから…」
む〜っと…頬を膨らませる僕を見て…
照井君は、バカにしながら現れた…
手には…アイスコーヒーと…クレープを持ちながら…
「ほら、疲れた時は…甘いもんって……誰かが言ってたの思いだしたから―――…食え、クレープ…」
差し出されたクレープをじ〜っと見つめる…
「誰かって―――…絶対…元カノだろ?」
「違うよ!!
どんだけ元カノ引きずり人間ってイメージなんだよ!!俺は?」
「あっそ…」
僕は、照井君からクレープを受け取り…
また…頬を膨らませる―――…
