センシティブ♥ボーイ
第6章 キスしたらさあ
もう、身体の関係もあるのか。
え、なに。
それでキスしてたぶらかされてんの?
すげーな。
今の若い子達は。
なんだか、保健の先生としては嬉しいような悲しいような複雑な気分だよ…
「いいのか?昼休みだけど。
また、ツルにちょっかい出されてたりしてー」
「…っやべ!!また来っから!ていうか、うちに遊びに来いよ!」
聖司はバタバタと携帯やらなんやら、散らかしたものをまとめて、扉に向かう。
余程心配なんだ。
もう、完全に夢中じゃねーか。
「おい、聖司」
「ん?」
「避妊はしろよー」
「…!!うっせ!」
もの凄い勢いで、扉が閉まった。
勉強にしか興味がないけど、よく泣いて、メガネかけてて可愛くて、だけど、誑かす子。
そんな子、居たかなー
仕事もそこそこに、名簿を見に職員室へ向かった。
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