センシティブ♥ボーイ
第39章 悲劇の文化祭
「す、すずきくん…?」
俺がそんなことを考えているとも露知らず、
佐藤は不安げに俺を覗き込んだ。
うるうるした瞳に
うるうるした唇。
ぷるつやな白い肌に
ふわっといい香りもする。
ウィッグをつけてツインテールにした髪型
そして極め付けはメイド服。
全てが佐藤にすごく似合っていた。
「ね、可愛いでしょ?」
真由美が俺のそばに来て、
周りに聞こえないように小声で囁く。
「あ、ああ…」
メイド姿の佐藤は、
男だなんて言われてもわからないくらい完璧に仕上がっている。
可愛すぎる。
メイクも濃すぎず佐藤に似合ったメイクだ。
真由美にこんな技術があったとは。
あ〜文化祭って最高だな
高校生って最高
びば、青春!!
………………って。
「じゃ、なくて!!!」
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