センシティブ♥ボーイ
第14章 え、ちょっと待て。
ピタリ、
ラストスパートをかけていた腰を止める。
ちょ、
え?
ちょーっと、待ってな。
「ともだち……ともだち……」
とろんと顔を蕩けさせて、ふにゃふにゃになりながら、不吉なワード「友達」を繰り返す。
いやはや、嫌な予感しかしないぞ?
「さ、さとう……?」
「……すずき…くん…」
聞き間違いだろうか。
いや、聞き間違いだろう。
聞き間違いに決まっている。
ちょっと、俺がネガティブになってるだけだ。
いや、でも。
決心して、佐藤の耳元に口を寄せる。
「佐藤……俺は……その、佐藤の、なに…?」
「ん―……すず……きく…」
「うん、俺は、佐藤の…………?」
ドックンドックンドックン
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