百鬼夜行左藤家黙示録
第10章 堕落の果て
それをするにはまずクラスメイトを
上手く言いくるめなくてはならない
なかなか難易度は高いが
「うぃーす!
てかそろそろ左藤も学校くんじゃねえか?」
さりげなくだが慎重に義明の話題にする
「おう!あの野郎登校したが最後
その門はもうくぐれないって寸法だぜ!」
「あいつの机と椅子窓から投げて
持ち主も同じ目にあわすってのはどうだ!」
「パシリマスターにしねえか?
半永久的に欲しい物が手に入るぞ!」
当たり前だがこの状態では
たちまち登校拒否に戻ってしまう
「いやーさすがにそれはまずいだろ…
あいつの事だから逆恨みして
空き巣とかしてくるかもしれんぞ…」
それは私の身に起きているに近いが
疫病神を追い出す為なら
一時的にでも義明の肩を持とう
気が引けるが緊急事態なのだ
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