百鬼夜行左藤家黙示録
第7章 正月の憂鬱
結局全部バレた義明は警察に補導された
当然お年玉も没収
「左藤義明君ね
きみ万引き常習犯だねー
器物損壊罪と不法侵入罪
さらに窃盗罪も重なると
最悪の場合には少年院だからね」
「ちょっと待って下さいよ!
僕は羽蛾君の家に遊びに来て
いなかったから入っただけなのに
犯罪者みたいな言い方は酷いッスよ!」
「あのね!
左藤くんのやったことは犯罪なんだよ!
いけない事なの!とにかくご両親にも
来てもらうからね」
当然左藤家に電話はないので
いつも通りパトカーで直接訪問
という流れになった
だが家周辺に着くと
年の初めとは思えない
まるでこの世の終わりのような
カラスの声が辺りに響いている
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