
百鬼夜行左藤家黙示録
第13章 解き明かされる黒歴史
「お前やっぱり義男に憧れてんのか?」
「ああ!どうやら俺も
手に職をつけた方がいいみたいだな!」
「いやいや!あれは職とかじゃないだろ!
あんな危ない連中とつるむなんて
ちょっと間違い起きたら死んじまうよ!」
「それはそれでかっこいいじゃん!
しかも雀鬼とか呼ばれてるらしいな!
俺もやっぱ人に認めらたいしな!」
まさに中2病全開である
この目の輝きの前では
私の声などただの雑音なのだろう
「だったらなんか資格とか賞とか取って
それでみんなに認められろよ!
今ならギリギリグレーゾーンなんだから
そんなブラックな世界に突っ込むなよ!」
「お前は馬鹿か!?
そういうのは弱者のすることなんだよ!
本当の男は死と隣り合わせなんだよ!
咲き誇る華は散るからこそ美しいんだよ!」
