百鬼夜行左藤家黙示録
第12章 激闘雀鬼
義明は私に考える隙間を与えないよう
絶えず喋り続ける
「まあ安心してくれ!
金を使い込んだのは俺も一緒だ
だからこそ俺らは運命共同体ってわけだ」
「いい加減にしろって!
金はお前が俺に借りてたからだろ!
俺を巻き込むなっ!」
「その金が義男のってのが
問題なんだなー!
とにかくこうなった以上
俺らが助かる道は1つしかないぞ!」
そんな話を聞きながら私はだんだん
この話の大部分が見えてきた
おそらく漫画喫茶にいたのは
義男を避けるため
そして私に金を
それも上乗せして渡す事で
使う方向に促す
敵ながら秀逸である
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