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銀魂

第10章 便所で生まれるものは汚れたものばかり

「…いや、今までと2日や3日家を開けることはあったんだがね。さすがに一週間ともなると…」


そう言いながら「はぁ」とため息をつく依頼人さん。


今回私達は娘さんを探して欲しいという依頼ででっかいお屋敷に来ていた。


こんなデカイお屋敷なのだから娘さんを探し出し家に連れて帰ってきたらかなりの報酬をもらえるだろう。


なのに銀さんは二日酔いと言って全く依頼人さんの話など聞いてはいなかった。


「連絡も無し、友達に聞いても誰も知らんときた」


悠)「それは心配ですね。あの、娘さんの写真とかってありますか?」


「あぁ。あるよ」


依頼人さんは懐から1枚の写真を出し私達に差し出す。


その写真に写っていたのは小太りで色黒でとても化粧の濃い女の子だった。


「親の私が言うのもなんだが綺麗な娘だから何か事件に巻き込まれてなきゃいいのだが…」


銀)「そーっスね。なにか…こう巨大な…ハムを作る機械とかに巻き込まれてる可能性がありますね」


「いやそーゆんじゃなくてなんか事件に巻き込まれてんじゃないかと…」


銀)「事件?あーハム事件とか?」



新)「オイ、たいがいにしろよ。せっかく来た仕事パーにするつもりか」



新八君は真顔で銀さんに言う。


悠)「それにしても本当に私達で大丈夫なんでしょうか?警察とかに相談したほうがいいと思うんですけど…」


「そんな大事にはできん。我が家は幕府開封以来徳川家に支えてきた由緒ある家柄。娘が夜な夜な遊び歩いてるなどと知れたら一族の恥だ」


悠)「そういう事でしたか。わかりました。では娘さんを探すにあたって娘さんが行きそうな場所を教えてもらえますか?」


「あぁ、構わんよ。娘が行きそうな場所は…」



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「はぁ?知らねーよこんな女」



私達はあれから依頼主さんから聞いた娘さんがよく行く場所…クラブ?という場所に来た。


クラブでは娘さんの写真を使い情報収集をしている。

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