テキストサイズ

銀魂

第9章 疲れた時には酸っぱいものを

神)「あれから私動物に触れるの自ら禁じたネ。力のコントロール下手な私じゃみんな不幸にしてしまう。でもこの定春なら私とでも釣り合いが取れるかもしれない…これ神様のプレゼントアル…」


神楽ちゃんは定春を愛おしそうに撫でる。


神楽ちゃん今でそんな事思ってたんだ…。
ごめんね。
泣けばいいのか笑えばいのか分からないとか思って。
これ、普通に泣ける話だわ。


神)「あ‼︎」


神楽ちゃんが何か大事なことを思い出したように叫んだ。


神)「酢昆布切れてるの忘れてたネ。ちょっと買ってくるヨ。定春のことヨロシクアル」


神楽ちゃんはそれだけを言うとスーパーへ向かってしまった。


定)「ハッハッハッ」


神楽ちゃんが行ってしまうと定春は銀さんと新八君を見つめる。


これもしかして…いやもしかしてじゃなくても…。


ダッ。


定春は銀さんと新八君を追いかけ始めた。


それはもう、物凄いスピードで。


やっぱりぃぃぃぃ‼︎


銀・新)『ウワァァァァァァァァァァァ‼︎』


銀さんと新八君は全速力で逃げる。


そして謝って公園から道路に出てしまった。


悠)「銀さん、新八君‼︎そっちは危ない‼︎」


私は必死に二人を追いかけて危険を知らせた。


しかしそれも虚しくガンッという音が響きわたる。


悠)「銀さん、新八君‼︎定春‼︎」


私は急いで道路にでる。


するとそこには車に跳ねられて横たわってる2人と1匹。


悠)「キャァァァァァ‼︎」


私は銀さんと新八君に駆け寄る。


悠)「銀さん‼︎銀さん‼︎起きて‼︎新八君も‼︎」


2人は声をかけても全く起きる気配は無かった。


悠)「ちょっと‼︎貴方達なにしてくれてんですか‼︎」


私は銀さんと新八君を引いた車の方を向く。


そこにはあのバカ皇子とその部下が定春を車にくくりつけ今にでも発進しようとしていた。


ヤバい‼︎
このままじゃ定春が連れて行かれる‼︎
追いかけなきゃ‼︎


でも銀さん達が…


悠)「っ…ごめん銀さん‼︎」


私は銀さんと新八君を端に寄せ発進した車の上に飛び乗った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ