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近寄ると妊娠する男

第1章 噂の男

たまらず私は聞いた。



だって…、

自分が動き出すための力が欲しくてアピールを繰り返していたその女たちは…



そうやってアピールを繰り返していた女たちは、実は既に真の相手を見つけていたのではないか?



女というものは相手にされなくなると、人を利用するのが上手な油断できない者の声に耳を傾けて染まりやすい。



妊娠した女たちは彼の突き放すという挑発にまんまとはまってしまったのではないか?



妊娠は突き放された腹いせなのではないか?



「人生という舞台では、誰もが自分が主役なのでは?つまり…その…」


噂の男
「脇役が主役になることだってあるでしょ?」



彼のやっていることは…

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