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「先生、食べちゃっても良い?」

第7章 体育倉庫

……えっ!!? 何!!? 誰っ!!?





そう思った瞬間、体を起こしたキョウ君から強く腕を引っ張られて、






「……っ、キョウ君……!」

「しっ、静かに」







そのまま体育倉庫の奥に置かれていた跳び箱の裏まで連れていかれると、半ば強引に座らされた。







静かにって……キョウ君は言うけど。






この状態で静かにするなんて、少し無理がある。





跳び箱に背中をつけて座ったキョウ君から、私今……抱きしめられてる……。






ヤバイ。このままだと、緊張とかドキドキのし過ぎで気絶しそう。






顎をキョウ君の肩に乗せてて息は出来る体制だけど、……力強く抱きしめられてるから、苦しい……。






「キョ、キョウく……苦しい……」


「あ、誰か中に入ってきた」









って、えっ……?




誰か入ってきたの?






それ、かなりまずくない……?

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