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テストが終わってからは部活が忙しく、外でデートしたのなんて9月にあった萌の誕生日以来だ。

「うん！行こう！どこにみにいく？」

無邪気な萌の笑顔に海斗のことを聞こうと思っていたのにすっかり忘れていた蓮だった。


そして日曜日、約束の時間に蓮は萌を迎えに行った。

いつもは萌が蓮を迎えに行くが、今日はなんとなく目が早く覚めた。

楽しみであまり眠れなかったのは秘密。

チャイムを押すと出てきたのは珍しく莉子だった。

「蓮くん！おはよう～！」

寝起きのすっぴんでも美しい莉子。

いつもはバリバリスーツを着ているからめずらしい。

「萌から聞いた！デートなんでしょ？萌ずっと何着てこーって言ってて！」