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twin★love

第19章 19★嫉妬

手にとると、それは毎日萌から届く差し入れと同じゼリーとノートだった。

萌が来たのか?

慌てて下に降りる。

「あれ、蓮。起きたのか?」

のんきな声でソファから立ち上がるのは今日は休みで家にいる仁。

「りんご食べるか?」

「萌きたの?」

「そうそう、さっききて部屋にも寄ってくれたんだよ。」

自分のタイミングの悪さに悔しさが募る。

「熱は?もう下がったのか?」

「うん、汗気持ち悪いからシャワー浴びる。」

シャワーを浴び熱をはかると平熱近くになっていた。

せっかく来てくれたのに会えずじまい。

インフルエンザにかかった初日以来萌とは話してすらない。

声が聞きたいし、触れたい。


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