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The man suitable for me

第1章 逢瀬

彼の上で腰を動かす。

何も考えられなくなる。

快感だけを、貪ろうとする。

だめ、逝ってしまったら、だめなの。

自分自身に、言い聞かせるように、何度も繰り返す。

足には力が入っているのに、上半身には力が入らなくて、体を支えることが難しくなる。

彼の体にもたれてしまう。

「だめだよ。ちゃんと、こっちを見て。」

彼がそう言いながら、私の体を起こす。

上半身を起こした瞬間、奥の方にある快感のスイッチに、触れてしまう。

「お願いです。」

「だめ。」

「このままじゃ、逝っちゃう。」

「勝手に逝ったら、帰るよ。」

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