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The man suitable for me

第1章 逢瀬

彼が私を見ている。

いつも、その目が、私を見ている。

そして、私にも、彼の目を見るように、強要する。

目を閉じたり、顔を背けたりすると、注意される。

私はその度に、彼の目を見る。

恥ずかしさに耐えながら、彼を見ていると、いつも、体の中が熱くなる。

私はもっと、快感を与えてほしくて、彼の目を見つめる。

彼の目は、私にとって、麻薬みたいだ。

私は彼の目を見つめながら、自らを絶頂へ導く。

吐き出す息が荒くなって、指の動きに応えるように、腰が動き出す。

私の中を、何かが通り抜けていって、絶頂へ達したことに気付いた。

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