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秘密のアルバイト

第3章 ファーストキス?

お兄さんとのキス。
お兄さんの唇の感触が、まだしっかり残っている。


「今日帰っても、勉強に集中出来ないよ」


電話が鳴った。

雅紀からだ。


『もしもし、雅紀?どうした?』

『かず、どうしたじゃないよ!
何回もLine して、電話もかけてのに、何で出てくれなかったんだよ。何してたの?』

『・・・あっ、本当だ。
ごめん、ごめん、気が付かなくて』

『ごめんじゃないよ。心配したんだからな。
今まで何してたの?』


お兄さんと仕事とはいえデートしてたなんて言えるわけないし・・・


『知り合いの人に、勉強教えてもらってた。
で、音を消してたんだ』

『知り合いって・・・誰?
教えてもらうような知り合いっていた?』

『うん・・・最近知り合った人』

『ふ~ん、どんな人か俺にも紹介してよ』

『うん、そのうちに・・・で、どうした?』

『明日、図書館に勉強しに行かねぇ?』

『あぁ、いいよ』

『じゃあ俺、迎えに行くから』

『待ってるよ、じゃあな』


あ~あ、初めて雅紀に嘘ついちゃった。


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