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一果は大学の最寄り駅に程近い学生御用達のファミレスで最近お気に入りのキャラメルパンケーキを頬張っていた

「んーっ、美味しいっ」

くすっ
「一果、変わらないよな」

「ん？ 何が？」

「そういうところが、さ」

「そう、かな？」

「ああ、そうだよ」

「佐藤くんも変わらないよね」

「どこが？」

「んー… なんて言うか、相変わらずモテるし」

「そうでも無いさ 肝心な本命とはまだ付き合えてないからね」

「本命？ そういえば佐藤くん、高校の時からあんなにモテてるのに彼女は？」

「んー… まあ、ほどほどには」

くすっ
「ほどほどって？」

「俺さ、高校の時からずっと好きなコがいるんだよねー だから告られてこのコだったら何となく良いかなー、なんて思ってもなかなか上手くいかないんだよね 自分に嘘はつけないだろ？ そもそもそんなんで付き合ったことがあるって言えるのかどうか… 最近じゃ俺、ホモ説まで出てるんだぜ ひでーよな」

「そ、そうなんだ… その子と上手くいくといいね」

「ホントにそう思う？」

「うん、うん、もちろんだよー 告白してみたの？」

「その好きなコってさ」

「うん」

「一果なんだよねー」

「うん、うん、え？えええー？？」