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サイレントワールド

第13章 PARTNER&ENEMY VS DOG&MONKY

昔あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日いつものようにおばあさんが川で洗濯をしていると川上からドンブラコドンブラコと大きな桃が流れてきました。
驚いたおばあさんはその桃を家に持ってかえりおじいさんと一緒に割ってみました。
すると中からひとりの可愛い赤ん坊が出てきたのです。
その赤ん坊は桃太郎と名付けられおじいさんとおばあさんの子供になりました。
ある日すっかり大きくなった桃太郎は最近悪さをしている鬼の話を聞き鬼ヶ島に鬼退治に出発しました…。



「…って感じかな?」
「ふーん。それで桃太郎はその後どうなったんだ?」
「出発する前におじいさんとおばあさんに貰ったきびだんごを使って動物を仲間にするの。それが…。」
『サル、イヌ、キジ。』
水人が勝手に説明を始める。
『その動物たちを連れて鬼ヶ島に乗り込んで鬼を倒して鬼に奪われていた金やらなんやらを村人たちに返してめでたしめでたしってことだ。』
「なるほど…。」
『…ただ分かっていると思うがこのクエストは普通の桃太郎の物語とは違う。くれぐれも油断しないことだな。』
「ていうかあんた知らないの?このクエストの内容。」
『あんたとは失礼だな。実の親に向かって。』
「うるさいわね。このクエストが終わったらあんたを斬る。でどうなのよ。」
『まあ正直に言うとあまり知らない。知ってるのは『ゼウス』と…あの方だけだ。』
「『ゼウス』?あの方?」
それって誰なんだと未来が聞こうとした時
『グルル…。』
うなり声が聞こえ三人が座っていた場所に影が落ちた。
「こりゃまた…。」
「でかい…。」
『誰だよこんな巨大モンスター作った奴…。』
三人が見上げた先には巨大な犬が佇んでいた。

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