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第5章 Mの欲求

「・・・ちょっと落ち着いた?」
「うん、ありがとう」
のそのそとベッドのシーツを被りながら愛華がヒロの方を向き直った。

愛華にとってヒロは奴隷ではなく可愛い彼氏であり、ヒロが求める事をたくさんしてあげたいと思っていた。だからヒロに、どんなことをされたいかと聞くのだが
ヒロが答えるのはただひとつ、「愛華の喜ぶこと」それだけだった。

「逆に、愛ちゃんはどんなことしてほしい?」

ヒロの問いに愛華は「う~ん」と少し考え込む。
そして恐る恐る口を開いた。

「ヒロくんに、痛いことされたい・・・」

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