地味子だって恋をする
第1章 第一章
歩に申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、私は自分の部屋に入り、いつものように宿題をやり始めた。
『……。』
今日のは、やたらと難しい。
そう思いながらやってると、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「彩、入るわよ」
ーガチャ
ドアが開き、中に入ってきたのは、
母こと
片桐 小百合 (かたぎり さゆり)
だった。
『?』
「もう夕飯の時間よ。何回呼んでも来ないから呼びに来たのよ。」
私はふと近くにあった時計を見る。
ー7時30分
もうこんな時間か
『もう少しで…行くから。』
「分かったわ。」
そう言うと、母は部屋から出て行った。
今日も徹夜かな…。
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