
エスキス アムール
第37章 彼を想ふ
【はるかside】
ニューヨークにきて、
もう半年が経とうとしていた。
あっという間だった。
もう、あれから半年だなんて。
彼の部屋を出たあと、
少ししてからニューヨークにきた。
念願のニューヨークだったはずなのに、気持ちは晴れることはない。
飛行機の中でも、彼を捨ててきた罪悪感と後悔に苛まれた。
彼のことをニュースで見たとき、
私は自分のことしか考えられなかった。
長年みてきた夢。
そのために私は身体を売っていた。
その夢がもしも壊されるようなことがあれば
私が身体を売ってきた意味がなくなる。
彼の心配よりも、自分のこれからのことを優先してしまったのだ。
彼に一言、聞けば良かった。
脅されてるなんて言っても
内緒にしてもらえば良かったことなのだ。
だけど、私はそれをせず
彼がニュースに出てくるまで
彼のことを疑い続けるしかなかった。
彼はおかしくなった私の様子に気がついて、
幾度となく心配してくれたのに。
そんな優しい人が、あんなことするはずないのに。
最低な女だ。
だけど彼は優しい。
優しいから、いなくなった私を必死で探すだろうと思った。
だから、探す気力すら起こらないように
スケッチブックの中の彼をビリビリに破いて捨て、持って行きたかった指輪も処分して欲しいと書いた。
ニューヨークにきて、
もう半年が経とうとしていた。
あっという間だった。
もう、あれから半年だなんて。
彼の部屋を出たあと、
少ししてからニューヨークにきた。
念願のニューヨークだったはずなのに、気持ちは晴れることはない。
飛行機の中でも、彼を捨ててきた罪悪感と後悔に苛まれた。
彼のことをニュースで見たとき、
私は自分のことしか考えられなかった。
長年みてきた夢。
そのために私は身体を売っていた。
その夢がもしも壊されるようなことがあれば
私が身体を売ってきた意味がなくなる。
彼の心配よりも、自分のこれからのことを優先してしまったのだ。
彼に一言、聞けば良かった。
脅されてるなんて言っても
内緒にしてもらえば良かったことなのだ。
だけど、私はそれをせず
彼がニュースに出てくるまで
彼のことを疑い続けるしかなかった。
彼はおかしくなった私の様子に気がついて、
幾度となく心配してくれたのに。
そんな優しい人が、あんなことするはずないのに。
最低な女だ。
だけど彼は優しい。
優しいから、いなくなった私を必死で探すだろうと思った。
だから、探す気力すら起こらないように
スケッチブックの中の彼をビリビリに破いて捨て、持って行きたかった指輪も処分して欲しいと書いた。
