エスキス アムール
第26章 彼の邸宅
「波留くんここ使って?」
僕の家にはベッドは一つしかないし布団もない。
波留くんをソファに寝かすわけにはいかないので、僕のベッドを勧めた。
「え、いいよ。
俺、ソファで寝るから」
「いいから!そこで寝て!」
「木更津はどうするんだよ。」
「僕はソファで寝るから。
家主がそこでって言ってるんだから、言うこと聞いてよね!」
半ば強引に、ベッドに寝かせた。
波留くんは、とても悪そうに最後まで渋っていたけど
波留くんがそんな気を遣うことないんだよ?
波留くんはわかってないなぁ。
別々に寝るって誰が決めたんだよ。
ソファで寝る?
たまったもんじゃない。
寝にくいったらありゃしない。
僕はベッドでしか眠れないんだ。
と、いうわけで。
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