エスキス アムール
第26章 彼の邸宅
木更津の家にきたことで、
やることができた。
家に置いてもらうわけだし、
家事全般くらいは
やらないといけない。
とりあえず、
掃除だ。
生活感のない部屋だから、
物はなにもないけど、
忙しいからだろう。
掃除が行き届いていなくて、
隅の方に誇りが溜まっていた。
「良い部屋なのに。」
これじゃあ部屋が泣く。
どうせ木更津は
深夜すぎにならないと
帰ってこない。
掃除だな。
「って、掃除機ねーじゃん!」
どう言うことだよ。
なんだよ、掃除機ないってさ。
いみわかんない。
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