
エスキス アムール
第16章 バーボンと、ストーカー
「本当に、
波留くんは、小悪魔だ。
いや、悪魔だ!」
「はぁ?」
「自分で自覚ないわけ?!
だから、ストーカーもされるんだよ!!」
「それとこれとは関係ねーだろーが!」
「なんだと?このヤロー!!」
「…」
「…」
「「…フッ」」
ひとしきり言い合ったあと、
俺たちは笑いあった。
久々にこんなに笑った気がする。
木更津と出会って良かった。
ホモにもいい奴がいた←偏見な
また、飲もうね。
そう言う彼に、嫌だ、と抵抗したが、悪くないなとも思った。
要を紹介して、三人で飲んだくれるのも悪くない。
↑二人は無理
すっかり良い気分になって、タクシーで自宅マンションへ帰る。
この時はまだ知らなかった。
木更津とあんなことになろうとは。
思いもしなかった。
